【できることをする】リーダーシップとマネジメント何をするのか

リーダーシップ山に登る マネジメント学
リーダー
リーダー

ベテランメンバーから仕事の方向性を示せとせまられ困ってしまう。上司に相談しても『リーダーシップを示して、マネジメントして』と言われるだけでどうしていいかよくわからない。

 リーダーシップやマネジメントというキーワードで悩んでしまう、具体的に次は何をすればいいのか?というお悩みに答えます。

本記事の内容
・リーダーシップとマネジメントのイメージ
・できることとできないこと

「何をどうすればいいの?指示して、教えて。」

 とメンバーからせまられ、困って上司に相談すると

「リーダーだから、マネジメントして。」

 と、あいまいなアドバイスを返される。

 八方ふさがり状態に追い込まれ、どうしていいかよくわからなくなってしまいます。

 メンバーに対しては、「何をどうすればいいかなんて、こっちが聞きたい・・・」、上司に対しては「リーダー?マネジメント?何をすればいいの?」

 自分もこんな本音を抱えながら、二年間ほど仕事をしていました。

 色々と悩みましたが、結局「できることしか、できない」と割り切って進めることにしました。

 無理する必要は全くないですが、こういった状況下でできることをこなしていくと、一年ほどして何となくですが、マネジメントスキルが向上したと感じることができました。

 一方で、「リーダーシップを発揮して、メンバーを引っ張る」とも思いましたが、空回りするばかりで苦しくなってしまいました。

 リーダーになりたてで自分と同じように、「何をすればいいんだ、教えてくれ」と問われ困っている、とはいえリーダーシップやマネジメントってどうすればよいのか悩んでいる方に、次の一手のご参考にして頂ければと思います。

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リーダーシップとマネジメントのイメージ

 リーダーシップとマネジメントというキーワードに対しては、「何かすごいこと」というイメージがあります。

 実際、色々な研究が実施され、多くの専門書が出版されています。

 リーダーシップ論の権威である、ハーバード大学のジョン・コッター名誉教授によると
・リーダーシップ:「変革」人や組織を動かす
・マネジメント:「運営」人や組織を管理する
ということのようです。

 例えば、先ほどの「何をどうすればいいの?指示して、教えて。」について

 「あの目標の達成に向かって、ここを取り組む」とリーダーシップを発揮し、「そのためには、この方法が最短だからこれで進める」みたいなマネジメントをするイメージです。

 そんなに簡単なことではなさそうです。

リーダーシップ?マネジメント?リーダーの本音

 「あの目標の達成に向かって、ここを取り組む。そのためには、この方法が最短だからこれで進める。」

 いつでも的確な指示が出せるでしょうか?

 出せる人はOKです。

 しかし、難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

 自分なら本音は「そう言われても困るなぁ」とか「どうするか含めて考えて欲しいなぁ」と思ってしまいます。

 この状態で無理をして、リーダーシップを発揮しようとしてもうまくいかないことが多いです。

 というのは、問われていることに対して明確な道筋を持っていないからです。

 例えば、自信なさげに「この方向でどうですか?」と回答しても「何故?」の一言で返されて、返答できなくなるのがオチです。

 できないことが多々あるので、アプローチを変えてみることも必要です。

長期的ビジョンのリーダーシップと短期的計画のマネジメント

 未来の道筋まで踏まえたリーダーシップの発揮が難しければ、今現在足元のマネジメントに専念してみることをおススメします。

 というのは、マネジメントの観点は切り口が多く、できることが見えやすいからです。

 例えば、よくリーダーシップの例えである「全員であの山に登るぞ」という話。

 最終的には登頂したいのかもしれないですが、メンバーの体調や登山に対する知識・経験、山の天候、登山ルート・・・何もわからず「行け」とは言いづらいです。そもそも、登る価値がある山なのかも怪しかったりするとさらに考えづらいです。

 体調が悪ければ止めた方がいいですし、天気がいいなら挑戦した方がいい。

 やみくもに「行け」「行くな」や「やれ」「やめろ」の究極の二択だけで無理やり決断するぐらいであれば、特定の観点の切り口からよく観察して、前提条件に基づいて妥当な判断をする方が気づきも多いです。

 ドラマのようにズバッと決断するリーダーは確かにかっこいいかもしれませんが、なかなか難しいです。

 以前、急に「これ、いつまでにやればいいの、指示してくれ」と寝耳に水なことを言われたことがあります。

 「一体何のこと?何故自分に尋ねてくるの?」と心の中で連呼していました。

 どう回答すればいいか悩み、少し視点を変えて自分が管理していた予算の視点から、「このタイミングまでに提案してもらわないと、お金はありません」と答えてみました。

 「そういうことではない」と言って戻っていったため、期待した答えではなかったのかもしれませんが、一つの切り口からは答えになったと思います。

 できないこと、わからないことに対して少ない材料から無謀な決断をするよりも、できることから妥当な結論を導き出すことを繰り返すことが大切です。

リーダーシップとマネジメントどちらが優先か

 リーダーシップとマネジメントに優劣はなく、どちらかに重きを置くべきではないというのが通説のようです。

 しかし、得意・不得意はありますので、得意な分野からメンバーを支援していけばいいです。

 メンバーの支援として、ケン・ブランチャードのSL理論(Situational Leadership)を参考にすると、4つのリーダーシップのスタイルに分類することができます。

1.指示型 :具体的に指示
2.コーチ型:指示+意見の取り入れ
3.支援型 :意見の尊重
4.委任型 :権限・行動委任

 一口にリーダーシップといっても、色々な型が存在します。

 得意分野の適切なマネジメントを通して、メンバーに対して1~4の支援を間接的にでも行っていけばマネジメントスキルは向上し、同時にリーダーシップを発揮できる分野が増えていきます。

 ただ、先ほどの例のように受け取る側にいつでも満額回答ができるわけではないという点には注意が必要です。

 まずは、できることから始めて、できることを増やしていくことをおススメします。短期的な計画を取り扱うマネジメントは、できることを増やしていく恰好の場です。

まとめ

 リーダーシップとマネジメントというキーワードはよく聞きますが、実践となると悩みます。

・リーダーシップ:「変革」人や組織を動かす
・マネジメント:「運営」人や組織を管理する

 キーワードの意味を理解することは大切です。しかし、一足飛びに全てをこなすことは難しいかもしれません。

 得意分野のマネジメント経験を積みながら、できる範囲のメンバー支援を続けていくことが大切です。

無理に頑張ろうとせず、一つひとつ成長したいですね。

 当ブログでは、自分と同じようにリーダーの役割やチーム運営などマネジメントでお悩みの方に経験に基づいた情報が参考になればと随時発信を続けたいと思います。お役に立てば嬉しいです、是非他の記事も読んでみてください。

 ありがとうございました。

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