「メンバーにどんな仕事をやってもらえばいいか?でも、指示した所で指示通り実行してくれない・・・曲者(くせもの)がいる。」
リーダーからメンバーへの指示に関する悩みに答えたいと思います。
本記事の内容
・曲者メンバーに対してうまくいった考え方
・リーダーがすべきは、「指示」ではなく「アウトプット」
5年間係長という役割を経験する中で建設的に仕事を進められる方が8割、いわゆる曲者と呼ばれるような方が2割ほどいました。
曲者メンバーとの接し方については本当に苦労しました、毎日悩んでいました。
振り返ってみると、悩みのあまり仕事の効率は落ちてしまい、満足いく仕事ができず、楽しくない日々を送っていました。
特に頭が痛かったのが、仕事の付与についてでした。
「何をやってもらえばいいのか?」繰り返し考えていました。
色々と悩んだ末、あまり優れた解決方法ではないかもしれませんが、自分なりに整理した考え方をお伝えしたいと思います。
ご参考にしていただければ嬉しいです。
曲者メンバーとはどんな人か?
ここでいう曲者は、「あの手、この手を使ってアウトプットを出さない人、遅らせる人」です。(アウトプットのピントがずれている人は含みません)
通常仕事はアウトプットとセットで展開すると思いますが、その対極にいる人です。
例えば、こんなパターンです。
A:「仕事をくれ、指示してくれ、仕事がやりたいんだ」
Pulse:「では、この仕事をお願いできますか?」
A:「何で俺がやるんだ!あんたがやればいいじゃないか!」
というようなストライクゾーンが無いパターンや
Pulse:「Bさん、この間お願いした件、そろそろ締め切りですがどうですか?」
B:「う~ん、色々考えたけど条件が合わないからできなかった。しょうがないよね。」
Pulse:「・・・」
というような能書きパターンです。
他にもいくつもパターンがあるかと思いますが、どこにでもこのような「アウトプットキラー」はいると思います。
ちなみに、性格的には気難しい方でもしっかりアウトプットする方は、曲者ではないと思います。
曲者メンバーにやってはいけないこと
まず、「指示を出して曲者を何とかコントロールして使いこなそう」とすることは避けた方が賢明です。
なぜなら、リーダーであるあなたの貴重な時間に対して得られる効果があまりに少ないからです。場合によっては、チームのアウトプット稼ぎ頭であるあなたのアウトプットが目減りしてしまい、チーム力の低下を招くからです。
実際、自分も何とかお願いできる仕事がないかと探しました。
頼んでは断られる繰り返しでした。時間ばかりが流れていき、心労がたまるばかりでした。
こういった場合は自分で何とかしようとするのではなく、上司に相談するべきだと思います。一人で対応しようとして、疲れてしまう必要はないと思います。
リーダーがやるべきたった一つのこと
結論、リーダーは自身の仕事に注力しアウトプットを出し続けることです。
当ブログのチームを率いる必要性でもお話させて頂きましたが、チームそしてリーダーに期待されているのは多くの価値をアウトプットすることだからです。
メンバーをコントロールすることではありません。
自分はこの部分を大きく勘違いしていたので、先ほどのように「何とかお願いできる仕事がないかと探す」といった行動をとっていました。
やはり「メンバー」が先にいて、「仕事」を後付けで探すというのは違和感がありますし、実際機能しませんでした。
本来は、リーダーを軸に仕事が存在するが、一人でできることは限られるのでチームで分散して進めるという構造であるべきです。
ですので、チームの「トップアウトプッター」リーダーであるあなたが最大限のアウトプットを出すことに専念し、更なる価値創出にむけてメンバーと協調・連係する形で手に余る部分や得意・不得意を鑑みて仕事を分担することこそリーダーがすべき唯一のことです。
繰り返しになりますが、「誰かを意のままに操ること」よりも「アウトプットを最大化する」ことに集中すべきです。
アウトプットに注力して得られた効果
得られた効果は二つあります。
・仕事の指示がより具体的になる
・新たな仕事が生まれ、結果メンバー活躍の幅が広がる
仕事の指示がより具体的になる
仕事に対する理解が深まりますので、分担したい内容が明確になります。結果、メンバーへの指示もより的確になり、効率的にアウトプットにつなげられます。
新たな仕事が生まれ、結果メンバー活躍の幅が広がる
進めていく中で案外色々な仕事が生まれてきます。結果、メンバーの得意領域を活用できる幅が広がり、様々な経験により成長が期待できます。また、皮肉かもしれませんが曲者の方にも適した仕事が見つかることもあります。
いずれもチームをより高い次元に導いてくれました。もし、自分と同じ悩みをお持ちでしたら一度目線を「チームからのアウトプット」に集中してみてはいかがでしょうか。
(おまけ)メンバーからのアウトプットで配慮すべきこと
メンバーに仕事を分担した際は、リマインドだけはしっかりすべきです。
メンバーが忘れしまっていたり、内容を曲解していると時間が無駄になる可能性があるからです。
有名なエビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか。せっかくインプットしても、何もしないと1時間後には約50%を、1日後には70%以上を忘れてしまうそうです。
仕事をお願いした以上は、やはりほったらかしはいけないですね。
まとめ
リーダーが注力すべきことは、メンバーのコントロールではなく、たくさんの価値をアウトプットすることです。
メンバーへの指示や曲者への対応に時間を割くよりも、自身がアウトプットを出し続ける。そんな取り組みの中から、新しい仕事が生まれてメンバーへ付与されていく。こんなループをつくってみてはいかがでしょうか。
注意点として、取り組みの過程の中で、どうしても困ったことがあれば速やかに上司に相談すべきです。
実際、自分も曲者の方に困り果ててしまったとき上司に相談することで、次の一手を決めて打つことができました。
一人で抱え込んでしまうと辛くなってしまうので、一人で悩むことが無いように進めて頂きたいと心から思っています。
当ブログでは、自分と同じようにリーダーの役割やチーム運営などマネジメントでお悩みの方に経験に基づいた情報が参考になればと随時発信を続けたいと思います。お役に立てば嬉しいです、是非他の記事も読んでみてください。
ありがとうございました。
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