【IFから発展】足し算できるExcel関数SUMIFの使い方

データ群 オフィスマスター学

エクセル関数IFは便利で使い方もある程度わかっているけど、演算を行いたい場合に使える便利な関数はない?

 エクセル関数IFは便利です。関数の中にはIFと似ているが別の働きをする関数も多々あり、これらについて学び、有効活用したいというのは課題です。

 エクセルの関数IFについて、論理式の詳細を知りたいという方やネストの部分がどうしても長くなってしまうという方に向けて代替えの関数を用いた短縮手法をご紹介してきました。非常に便利な関数IFでしたが、よく似た名前の関数にSUMIFがあることはご存知でしょうか。筆者はじつは、IFよりもSUMIFを使うことの方が多く、その便利さを体感したときは結構感動ものだったと記憶しています。
 ただ、関数SUMIFは関数IFとは少し異なります。

 関数IFはほぼマスターしたが、「条件に適合するセルを検索して演算(足し算)を行いたいがどうすればいいかわからない」という方の問題を関数SUMIFは解決してくれます。
 普段何気ない場面での集計などにも活用することができ、非常に便利です。しかし、注意いただきたい点として関数SUMIFの論理式(条件)は、関数IFと違いいくつもネストすることができない点です。

 条件に合う項目を探し出し、そのセルに記載された内容が「値」だった場合、全て足し合わせたいといった状況に遭遇した経験はないでしょうか?ちなみに筆者はよくあります。「条件に合致するデータを選別して合計値を求める」こんなタスクです。ただ、データ量が膨大な為、とてもではないが手動では対応しきれず、困ってしまいます。
 そんな時に関数SUMIFが力を発揮します。

 関数SUMIFを用いますが、関数IFの使い方がわかっていれば、SUMIFを理解するのにそう苦労はしないと思います。SUMIFを使うことでエクセル活用の幅が更に広がります。

 便利な関数ですので、是非ご活用ください。

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関数SUMIF

関数SUMIFの構成

 関数SUMIFの引数は(範囲, 検索条件, [合計範囲])で表現されます。最後の[合計範囲]は省略可能です。入力画面は図1のような感じです。

関数sumif引数の入力画面
図1. 関数SUMIF入力画面

 特定の「範囲」で適合する「検索条件」を探し、合致すれば合計します。
 例えば、こんな感じです。

関数sumifを用いた入力の事例
図2. 関数SUMIF事例

 例でいうと各地区の「リンゴ」「バナナ」「イチゴ」の売り上げ個数一覧があり、この表から「リンゴ合計」「バナナ合計」「イチゴ合計」をそれぞれ算出しています。その際に、検索範囲を「C3:C17」の商品に設定し、検索条件を例えば”リンゴ”と設定しています。(今回の”リンゴ”のようなテキストで検索条件を指定する場合は必ず””をつけてください、つけ忘れはエラーの原因となります。) 最後に、合計範囲を「D3:D17」に指定することで、「C3:C17」に対応する「D3:D17」の条件に適合する値を合計しています。
 条件に合ったセルの数値の合計を得ることができました。

関数SUMIFの検索条件/関数IF論理式との比較

 関数SUMIFの検索条件ですが、色々な設定をとることができます。関数IFの論理式と比較すると明らかです。関数IFの論理式は比較演算子、情報関数、論理関数といったTRUE/FALSEを返す演算子や関数でした。(関数IFについては別記事をご参照ください)

しかし、SUMIFの検索条件は数値や式、セル参照、テキストなどを設定します。また、ワイルドカード文字(*や?)を使うことも可能です。
 例えばこういった内容です。

ワイルドカード文字を用いたsumif関数入力事例
図3. 関数SUMIF 検索条件:テキスト(ワイルドカード文字使用)

 図3は図2の事例をベースに、~ゴ(ここではリンゴとイチゴ)の合計数を算出しています。ワイルドカード文字を使用して算出しています。

関数sumif合計範囲は使用せず、直接数値検索
図4. 関数SUMIF 検索条件:数値(合計範囲未使用)

 図4は売上個数を検索条件として、その中から3000以下の数値を合計しています。この例では、合計範囲を用いていません。

関数sumif特性セル参照による検索条件指定
図5. 関数SUMIF 検索条件:セル参照

 図5は特定セルの数値(今回は「I12」の9000)以上の数値を合計しています。関数名にIFは含まれていますが関数IFとは大きく違いますね。

※図4及び図5で用いた検索条件内の比較演算子ですが、「” ”」で囲まれていることと次の数値やセル参照と「&」で結ばれていることを注意してください。これらがないと認識されず、計算が実行されません。

 以上のように非常に簡単な方法で検索を行い、同時に合計も算出してくれる便利な関数です。

まとめ

 関数SUMIFの使い方を整理してみました。

 IFと関数名に入っていますが、関数IFとはずいぶん違います。しかし、条件を設定して判定するというところは何となくですが似通っている部分もあります。関数IFを理解できている方にとって関数SUMIFはそう難しくないではと思います。SUMIFは検索条件で取りうる設定が幅広いですが、関数IFのようにいくつもネストできない点は注意が必要ですね。

 SUMIFも使いこなすことができれば、さらにエクセルの活用の幅が広がりそうですね。

 当ブログでは実際の仕事での経験を通して、役立つノウハウの蓄積を図っています。お時間があれば以下のリンクより、色々な記事を読んでいただければと思います。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

読んで頂き有難うございました

 

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