【もっと使える】エクセル関数ifで使える論理式って何?

分かれ道条件分岐 オフィスマスター学

エクセル関数ifは便利だけど、条件分岐を指定する時に使える論理式はどんなものがある?

 関数ifはよく使いますが、「条件指定で用いる論理式にどんなものがあるか?」について、実はよく知らなかったりします

 使える論理式について理解を深めて、関数ifをもっと使いこなしたいという方に向けて、使える論理式をまとめ、あまりなじみのない論理式を使ってみた事例とセットで説明します。

本記事の内容
  • ifで使える論理式:演算子
  • ifで使える論理式:関数
  • 活用事例

 色々な場面でエクセルは活用されていますが、関数を使うという方も多いと思います。

 中でも、単純な計算から複雑な条件分岐を伴う処理まで便利なのが関数ifです。関数ifの使用でエクセル活用の幅が広がったと考える方も多いのではないでしょうか。

 しかし、「こんな使い方もあったのか・・・」と後から気付くことも多く、使いこなせているかは疑問な部分もあります。

 特に、「使用できる論理式はどんなものがある?」と問われると、「・・・」となってしまうあたりが課題です。

 課題解決にむけて、使用できる論理式を演算子と関数の軸からまとめ、使用事例を紹介します。

 関数ifで使える論理式をしっかり理解することで、今まで以上に関数ifを使いこなし効率的なエクセルの活用につながると思います。

 活用の幅を更に広げることができると思いますので、是非ご活用ください。

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関数if|基本設定

条件分岐を表したイメージ

関数if 入力項目

 関数ifには3つの入力項目が用意されています。「論理式」「値が真の場合」「値が偽の場合」の3つです。

 今回は、「論理式」の部分に何を入力するかについて考えます。

 論理式の部分にカーソルを合わせると、入力項目の説明が確認できます。「結果が真または偽になる値、もしくは数式」を指定できると確認できます。

 この部分に、例えば「=」や「<」を使った式を入力して、真偽判定を行い、対応した値を出力させることが基本的な使い方です。

 論理式には、結果が真または偽となる式が入力できます。

関数ifを使用する際の論理式における条件

関数if 使い方

 関数ifは「論理式の結果(真または偽)に応じて、指定された値を返す」関数です。

 引数「論理式」「値が真の場合」「値が偽の場合」に応じて、下の図のように作用します。

関数ifを用いた場合の作用フロー図

 例えば、マイクロソフトの公式サポートページでは、以下のような活用方法が事例として紹介されています。非常に便利な関数です。

関数ifを用いた基本的な活用事例

論理式に関する問題

 事例でもありましたが、論理式として「>」や「=」を用いれば、色々なことに対処できてしまう便利な関数です。

 しかし、実は他にも色々な論理式が使えるのですが案外知られていないですし、活用もされていないと思います。

 関数自身の便利さ故に、他の論理式活用の必要性を感じないからかもしれません。

 他にも使える論理式を説明します。

関数ifで使える論理式

使える演算子

 まず使える論理式として、比較演算子を用いた式があります。

 以下の演算子一覧の中でも、比較演算子を用いて構成された式は真(TRUE)または偽(FALSE)の結果を返すことができます。

演算子記号 (代表事例)用途
算術[+][ー][*][/][^]一般的な計算
比較(詳細別表)比較
文字列[&]文字列操作
参照[:][,]範囲指定

 比較演算子の詳細は以下の表です。

演算子記号内容判定内容
「=」等号等しい
「>」大なり記号より大きい
「<」小なり記号より小さい
「>=」より大か等しい記号以上
「<=」より小か等しい記号以下
「<>」不等号等しくない

 例えば、よく見知った「=」や「<」も比較演算子の一種です。

 結果を真(TRUE)または偽(FALSE)で返すことができる比較演算子は、関数ifの論理式として活用することができます

使える関数

 次に、論理式として使える関数も存在します。

 関数の中にも、真(TRUE)または偽(FALSE)の結果を返す関数が存在するからです。

 例えば、ISEVENやISODDなどの情報関数や、ANDやORなどの論理関数です。

 以下に論理式として使用可能な関数を、情報関数と論理関数というくくりでまとめます。

関数名検出対象返す値
ISBLANK()空白セルTRUE
ISERR()#N/A以外のエラーTRUE
ISERROR()任意のエラーTRUE
ISEVEN()偶数TRUE
ISFORMULA()数式含むセル参照TRUE
ISLOGICAL()論理値TRUE
ISNA()エラー値 #N/ATRUE
ISNONTEXT()文字列以外TRUE
ISNUMBER()数値TRUE
ISODD()偶数TRUE
ISREF()セル参照TRUE
ISTEXT()文字列TRUE

 以上が情報関数、以下が論理関数です。

関数名引数返す値
AND()全てがTRUEのときTRUE
FALSE()FALSE
NOT()(論理値を逆にする)
OR()いずれかがTRUEのときTRUE
TRUE()TRUE

 論理関数についてはこちらの記事もご確認ください
 →【全領域展開】Excel関数AND・OR・NOT・XORの使い方

 論理式には真(TRUE)または偽(FALSE)の結果を返すことができる演算子や関数を幅広く使用することができます。

 演算子・関数をうまく組み合わせることで、一歩進んだ活用ができそうです。

活用事例 OR/ISBLANK/ISNA

 あまり活用したことのない関数を活用して、処理回数の削減を図ってみました。活用事例として、ご参考にしていただければと思います。

【活用事例】エクセルのフィルタ機能を使用し、データ操作を行ってから取り組んでいた内容が、関数ifだけで対応できた事例です。

論理式に関数を使って、実際活用した効果事例
活用事例~無効データの抽出~

 処理回数が2→1回に減っているので、随分と楽になりました。

 ただし、使える関数を理解できていないとやはり厳しいです。また、論理式がどんどん長くなってしまうという問題も起こります。

 使える論理式の選択肢を広げると、より効率的に処理を進めることができそうです。

※論理式が長くなってしまってお悩みの方は、こちらの記事もご覧ください。

 条件がものすごく長いエクセル関数IFどうする?
 LOOKUP編
 → こちら
 SWITCH編
 → こちら
 IFS編
 → こちら

まとめ

 「関数ifのより一層の活用に向けて、使える論理式にはどんなものがあるか?」という課題に対して、使える演算子と関数をまとめました。

 複数ステップで行っていた作業も、論理式の使い方次第では処理回数の削減が期待できます。

  • 真(TRUE)または偽(FALSE)の結果を返す演算子や関数が使用可能
  • 演算子:比較演算子
  • 関数:情報関数、論理関数

 関数を用いる際に、思い出していただければと思います。

 当ブログでは実際の仕事での経験を通して、役立つノウハウの蓄積を図っています。お時間があれば以下のリンクより、色々な記事を読んでいただければと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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