これまで積み上げてきた企画が、市場の変化で思うように進まなくなった。
さらに、すでに動き始めていた企画まで見直しの対象になり、続けるには価値そのものをもう一度捉え直す必要がある。
こういった“続かない未来”の気配に触れ、戦略を練り直す必要に迫られる事があります。
そんな中思う事・・・戦略は、逆境の中で輪郭を持ちやすい
「戦略というものは、順調な時にはあまり姿を見せないことが多い」
「物事が意図しない方向へ動き始めた瞬間、人はようやく深く考え始める」
「逆境に触れた時だけ、問いが深まり、選択が研ぎ澄まれていく」
そんな場面によく出くわします。
企画や戦略の現場でも、この「逆境が生む思考の質」に気づくことが増えています。
逆境が戦略を生むと言われる理由
では、なぜ逆境に触れた瞬間に戦略が立ち上がりやすいのか。
その理由を少し整理してみます。
1.前提が揺らぎ、目的が問い直される
順調な時、人はどうしても“今の延長線上”で考えがちです。けれど、意図しない方向へ動き始めた瞬間、その前提が揺らぎます。
その時、自然と問いが立ち上がることがあります。
「そもそも何を目指していたのか」
逆境は、目的をもう一度見つめ直すきっかけになりやすいです。
2.選択肢が狭まり、優先順位が浮かび上がる
逆境は余白を奪います。そのため、優先順位が強制的に明確になることがあります。
その瞬間、人はこう問い始めます。
「いま、本当に大切なものは何か」
この問いが、戦略を“選択”として形づけていくように見えます。
3.視点が変わり、行動の方向性が定まりやすくなる
自分の仮説が崩れた時、人は初めて外側を見ることがあります。市場の反応、現場のリアル、見落としていた前提。
そこから生まれるのは、次の問いです。
「では、どうするのか」
この問いが、戦略を“行動”へとつなげていくことが多いです。
企画の現場でも見られる“逆境が生む問い”
企画の現場でも、この3つの問いが立ち上がる瞬間はよく見られます。
たとえば、市場の反応が想定と大きくズレた時。
その瞬間、チームの議論は一気に深まり、次の様な問いが自然と生まれます。
- 何を目指していたのか
- 何が大切なのか
- では、どうするのか
という3つの問いが自然と生まれます。
逆境が訪れたことで、企画がむしろ研ぎ澄まされていくこともあります。これは特別な話ではなく、企画や戦略の現場で繰り返し起きている現象のように思います。
順調な時には見えなかった本質が、逆境によって浮かび上がることがあります。
逆境を戦略に変えるための3つの問い
もし今、物事が意図しない方向へ動き始めているなら、次の3つの問いが役に立つかもしれません。
- いま崩れた前提は何か(=何を目指していたのか)
- いま本当に大切なものは何か
- では、どうするのか
この3つの問いを投げるだけで、逆境がただのトラブルではなく、戦略を生むきっかけに変わる可能性があります。
おわりに
戦略は、順調な時に作る“計画”というより、逆境の中で生まれる“選択”や“行動の方向性”に近いものなのかもしれません。
意図しない方向へ物事が動き始めた時こそ、戦略が静かに輪郭を持ち始めるのかもしれません。

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